胸を張っても良い姿勢にはなれない

西永福駅、永福町駅から徒歩数分の位置にあるパーソナルトレーニング専門ジム、大和パーソナルジムを運営しております代表の大和と申します。

お陰様で当ジムは、2025年3月1日で開業8年目に入る事が出来ました。

開業以来、ここ杉並区の永福町、西永福、浜田山エリアにお住まいの方々のダイエットやボディメイクのお手伝いをさせていただいて参りました。

当ジムにお越しになるお客様の中には、「若々しく元気な見た目になりたい」という目標を持っていらっしゃる方も多いです。

見た目の印象として他人に伝わってしまう要素としては、「肌の張り」、「ウエストや脚・二の腕の太さ」などがありますが、「立ち止まっている時や動いている時の姿勢」もあります。

この姿勢というのは非常に厄介なもので、仮に痩せていて肌の張りも良かったとしても、姿勢が悪ければ老けて見られてしまいます。

故に姿勢改善をしたいと考える人も多い訳ですが、「胸を張れば良い姿勢になれる」と思い込んでいる人が殆どではないでしょうか。

本記事では、胸を張る事で本当に良い姿勢に見えるのか?という事について、実際の写真もお見せしながら説明します。

結論から申し上げますと、胸を張った姿勢はむしろ悪い姿勢の代表格ですので、日頃から胸を張ろうとしている人は、本記事を最後までお読みいただき、認識を変えていただければ幸いです。

目次

1.胸を張ると姿勢は悪く見える
2.胸を張る必要がない姿勢を目指せ
3.胸を張らずに済む姿勢を作る為にやる事
①胸を張りたくさせる原因の筋肉をストレッチする
②背骨を丸めた姿勢で呼吸を行う「三日月正座のやり方」
4.終わりに

1.胸を張ると姿勢は悪く見える

こちらの30代女性のビフォーアフター写真を見ていただきますと分かります通り、胸を張ってしまっているビフォー写真(左)よりも、数分の運動後の胸を張っていないアフター写真(右)の方が立ち姿がしなやかで美しく見えます。

シンプルに見た目の事実として「胸を張る=良い姿勢」ではないのです。

胸を張った姿勢が美しく見えない理由を以下に羅列します。

・無理やり胸を張る事でカラダが強張ってしまい、不自然さが醸し出される為

・胸を張った姿勢では骨格が機能的に動く事が出来るポジションから逸脱してしまい、動きの効率が悪そうな印象が醸し出される為

・肋骨が開いて飛び出た状態になりやすく、腹圧が低下する事で下っ腹が出てしまう為

・胸を張る事で崩れたバランスを顎を上げたり、頭を前方に突き出したりして代償する事で更に姿勢不良に見えてしまう為

2.胸を張る必要がない姿勢を目指せ

こちらは40代女性のビフォーアフター写真ですが、先程の女性と同じく数分間の姿勢制御能力の向上を目的とした運動を行った結果、まだまだ改善の余地はありますが、ビフォー写真(左)よりもアフター写真(右)の方が、胸を張らなくても良い状態になった事で立ち姿がしなやかで美しくなりました。

明らかに、ビフォー写真の方が無理やり胸を張っていて、カラダが強張っている様に見えるはずです。

しなやかで美しい姿勢において重要なポイントは、「不必要な力が入っていない事」なのですが、「胸を張らないと!」と自然と考えてしまっている人は、本人としては”無意識的かつ不本意ながら”そうしなければ姿勢を維持する事が出来ないカラダの状態になっているのです。

胸を張らざるを得ない状態になってしまう原因は複数あり、人それぞれ存在する原因の数や組み合わせが異なりますが、二大原因としては「①大胸筋や広背筋など肩を前方に引っ張ってしまう筋肉や顎を上げる筋肉が硬くなったり短くなっている事」「②脳および中枢が頭~背骨~骨盤までのひとつひとつの骨の位置の制御を行えなくなっている事」があります。

3.胸を張らずに済む姿勢を作る為にやる事

胸を張っていないと、綺麗な姿勢でいられない気がしているという人は、以下の①と②を毎日実行していきましょう。

完全に改善して行く為には他にもすべき事は沢山ありますが、優先度高く、先ずやるべき2つの事としてご紹介します。

①胸を張りたくさせる原因の筋肉をストレッチする

広背筋と大胸筋はいずれも縮むと肩を前に引っ張ってしまうのですが、この筋肉達が短くなっていると巻き肩の様な状態になります。

そして、巻き肩にならない様にと思って胸を張ってしまっている人が非常に多いのです。

したがって、先ずは胸を張りたくさせてしまう原因となる広背筋と大胸筋のストレッチを行いましょう。

広背筋のストレッチ方法↓

①四つん這いになりストレッチする側の手を反対の手の前方につきます。

②尻を後方に引いていき、可能であれば踵と尻をつけ、脇腹~腰の横後面あたりに伸びが感じたらそこで2分程キープします。これを反対側も行います。

大胸筋のストレッチ方法↓

①肩をすくめない様にして柱に肘~手のひらを付けます。

②カラダ全体で前方に倒れる様にして肘~手のひらの柱についている部分に加重し、2分程キープします。これを反対側も行います。

②背骨を丸めた姿勢で呼吸を行う「三日月正座のやり方」

正座で膝の近くに手をつき、三日月の様に頭~背骨~尻で円弧を描いた状態で鼻呼吸を2分程行いましょう。

出来れば10秒吸う⇒10秒吐くの呼吸を鼻で行いましょう。

10秒に拘らず、なるべく長く呼吸をするという意識で行っていただければ問題ありません。

(三日月正座という名前は筆者が思い立ってつけたものです。)

4.終わりに

「姿勢を良くする為に胸を張る意識をする事は大切ですよね?」という質問を沢山受けますが、その答えは「いいえ!」です。

わかりやすく例えますと、姿勢は体温みたいなもので、意識して簡単に変化させる事が出来ないものなのです。

頭で念じて体温を上げ下げ出来る人はいませんが、姿勢もそれと同じで、無意識の中で脳と中枢によって制御されている割合が極めて高いものです。

姿勢において、脳および中枢が制御している領域と、意識的に制御出来る領域は別もので、脳および中枢が姿勢制御の要という事を踏まえて、何をインプットしていくかが姿勢改善では大事になってきます。

 

当ジムが目指すのは、ただ痩せるのではなく、美容・体力向上・機能改善といった健康増進が達成された状態へお客様を導くことです。

「いつまでも自分の足で歩きたい」「病院通いではなく楽しいことにお金を掛けたい」「いつまでも美しくありたい」「家族の健康を守りたい」と言うような、”健康増進”を強く望む方にとって、当ジムは最強のサポーターとなることをお約束します。

どうぞお気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングへお越しください。

 

大和 弘明(職業:パーソナルトレーナー)

ガリガリから細マッチョとなり24/7ワークアウトへ入社し1年で独立。
カラダに対する自身の辛い経験をバネに、豊富な知識と競技者ならではの実践的な指導で
特にダイエットしたい女性や筋肉を付けたい男性を指導している。

賞歴:2016年第68回東京都パワーリフティング〔ノーギア〕選手権大会66kg級 優勝

資格:日本タイ古式マッサージ協会プロフェッショナルセラピスト

活動エリア:杉並区(西永福、浜田山、久我山)、新宿、恵比寿

【大和パーソナルジム拠点】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分