ビタミンDサプリメント摂取で癌死亡率12%減(慈恵医大)

永福町駅、西永福駅から徒歩数分の位置にあるパーソナルトレーニング専門ジム、大和パーソナルジムを運営しております代表の大和と申します。

今回は、「ビタミンDをサプリメントから摂取する事によって癌の死亡率を下げる事が出来る」という、大変有益な研究結果を共有しようと思います。

誰しも癌で死にたくないと考えますし、ダイエットやボディメイクも最終的な目的は健康寿命を延ばし気持ち良く老衰で死ねる様にする事にありますので、少しでも自分や家族のカラダを健康にしていきたいと考える人は本記事をご覧下さい。

目次

1.死亡原因1位は癌
2.ビタミンDサプリメント摂取で癌死亡率12%減少
・研究結果の概要
・研究の背景と目的
・研究方法
・研究結果
3.ビタミンDについて
・摂取量
・ビタミンD代謝の流れ
4.終わりに

死亡原因1位は癌

厚生労働省の2022年人口動態統計月報年計によると、日本人の死因順位の第1位は悪性新生物(ガン)であり、全死亡者に占める割合は 24.6%となっています。

癌は生活習慣病のひとつと言われており、逆に考えると、生活習慣によって予防する事が可能な病気でもあります。

つまり、食事、睡眠、運動などの生活習慣の質の良し悪しに大きく左右されるのが癌と言う事です。

ビタミンDサプリメント摂取で癌死亡率12%減少

東京慈恵会医科大学が2023年に発表した研究結果によると、「ビタミンDサプリメントの連日内服により癌種に関係なく癌死亡率が12%減少した 」という事が明らかになったという事です。

Kuznia S, Zhu A, Akutsu T, Buring JE, Camargo CA Jr, Cook NR, Chen LJ, Cheng TD, Hantunen S, Lee IM, Manson JE, Neale RE, Scragg R, Shadyab AH, Sha S, Sluyter J, Tuomainen TP, Urashima M, Virtanen JK, Voutilainen A, Wactawski-Wende J, Waterhouse M, Brenner H, Schöttker B. Efficacy of vitamin D3 supplementation on cancer mortality: Systematic review and individual patient data meta-analysis of randomised controlled trials. Ageing Res Rev. 2023 Jun;87:101923. doi: 10.1016/j.arr.2023.101923. Epub 2023 Mar 31. PMID: 37004841; PMCID: PMC10214278.

研究結果の概要

大規模な国際共同研究により、ビタミンDサプリメントを摂取することで、様々な種類の癌による死亡リスクが約12%低下するという結果が得られました。

研究の背景と目的

日本人の98%がビタミンD不足(慈恵医大2023)という事が分かっており、近年、血中ビタミンD濃度とガン発症との関連性について、血中ビタミンD濃度が高い事が予防に役立つ可能性があるとされていました。

この研究の目的は、ビタミンDサプリメントの摂取が、実際にがんによる死亡リスクを低下させるか、その効果の程度を大規模なデータを用いて明らかにする事です。

研究方法

世界中の複数の研究機関が協力し、大規模なデータを集積しました(世界10万人の癌患者を調査)。

研究参加者に、ビタミンDサプリメントを摂取する群と、プラセボ(偽薬)を摂取する群に分けて、一定期間追跡調査を行いました。

研究結果

 ビタミンDサプリメントの連日内服により癌種に関係なく癌死亡率が12%減少した

 70歳以上の場合は癌死亡率が17%減少し、高齢者で特に有効だった

 癌の発症前から連日で内服していた場合は13%、発症後でも11%の癌死を予防した

 連日の内服は有効だったが、月1回の大量内服では無効だった

本研究は、サプリメントを飲む事で癌の死亡率が下がる事を世界で初めて証明しました。

ビタミンDについて

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で、魚類、きのこ類、卵類、肉類、乳製品などに含まれますが、体内においては、ステロイドホルモンの一種でもあります。

ステロイドホルモンには、副腎皮質ホルモン、性腺ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)、ビタミンD3などがあります。

ステロイドホルモンは、コレステロールという脂質の一種を原料にして作られるホルモンの総称で、特徴としては、脂溶性であるため、細胞膜を自由に通過し、細胞核内の受容体に結合して遺伝子の働きを直接的に変化させます。

従って、ステロイドホルモンは体の機能の調整に複雑かつ、強力に作用するという事です。

摂取量

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、男女ともに18歳以上では1日4000[IU](IU=国際単位)が耐用上限量として設定されています。

ビタミンD代謝の流れ

太陽から放たれる紫外線を皮膚に受ける事で体内で作られるのが、プレビタミンD(7-デヒドロコレステロール)であり、この段階ではまだビタミンDとしては機能しません。

プレビタミンDは体温で構造が変化して、不活性型ビタミンDとなります。

食事やサプリメントから摂取されるビタミンDも不活性型ビタミンDです。

不活性型ビタミンDが肝臓によって代謝されると、貯蔵型ビタミンD(25(OH)D3)へ変化します。

貯蔵型ビタミンDは、ビタミンD結合タンパク質という運び役のタンパク質と結合する事で、血液中を安定的に運ばれ、最終的に腎臓で代謝されると活性型ビタミンD(1,25(OH)2D3)になります。

活性型ビタミンDとなって初めて、ビタミンDとして機能し始めます。

終わりに

今回の研究結果では、どれくらいのビタミンDを摂取すれば良いかは詳細に記されていませんでしたが、毎日のサプリメントによるビタミンDの摂取が癌の死亡率を下げるという事が示されました。

これからビタミンDをサプリメントから補っていこうと思う人は、摂取量に関しては、ひとまず、厚生労働省が推奨する量(耐用上限量1日4000[IU])を目安に摂取していけば良いと思われます。

なお、サプリメントの摂取はあくまで自己責任で行って下さい。

医師から薬を処方されて飲んでいる場合は、サプリメントを飲んでも良いか確認してから摂取する様にしましょう。

仮に、処方によってビタミンDが出されている場合、このビタミンDは活性型ビタミンDである可能性があります。

通常、薬局やネットで処方箋なしに自由に購入出来るサプリメントのビタミンDは、先に説明した通り不活性型ビタミンDです。

活性型ビタミンDは、不活性型ビタミンDと違い、文字通り「活性型」ですので、直接的にカラダへの作用が起こりますので、その様な処方を受けている人も、事前に医師にサプリメント摂取の相談を行って下さい。

筆者の私は毎日4000[IU]~5000[IU]と厚生労働省の耐用上限量を越えた量を長年摂取し続けておりますが、それは自身で様々な文献を調べ、理解した上で自己責任で行っている事です。

 

当ジムが目指すのは、ただ痩せるのではなく、美容・体力向上・機能改善といった健康増進が達成された状態へお客様を導くことです。

「いつまでも自分の足で歩きたい」「病院通いではなく楽しいことにお金を掛けたい」「いつまでも美しくありたい」「家族の健康を守りたい」と言うような、”健康増進”を強く望む方にとって、当ジムは最強のサポーターとなることをお約束します。

どうぞお気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングへお越しください。

 

大和 弘明(職業:パーソナルトレーナー)

ガリガリから細マッチョとなり24/7ワークアウトへ入社し1年で独立。
カラダに対する自身の辛い経験をバネに、豊富な知識と競技者ならではの実践的な指導で
特にダイエットしたい女性や筋肉を付けたい男性を指導している。

賞歴:2016年第68回東京都パワーリフティング〔ノーギア〕選手権大会66kg級 優勝

資格:日本タイ古式マッサージ協会プロフェッショナルセラピスト

活動エリア:杉並区(西永福、浜田山、久我山)、新宿、恵比寿

【大和パーソナルジム拠点】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分