太りやすい原因とは?太る程に太りやすくなるメカニズム

永福町駅、西永福駅から徒歩数分の位置にあるパーソナルトレーニング専門ジム、大和パーソナルジムを運営しております代表の大和と申します。

いきなりですが、こんな事を思った経験はありませんでしょうか。

「あの人の方が私よりも食べているのに太らないのはなぜ?」

「私は全然食べていないはずなのになぜ簡単に太るの?」

これらの疑問は、太ってしまっている自覚がある人やダイエットを頑張っている人であれば思った事があるはずです。

本記事をお読みいただくと、太ってしまっている人が更に太りやすい理由を理解する事が出来ます。

SNS上に溢れるダイエットの情報に溺れない為にも、先ずはシンプルにカラダの仕組みを少しだけで構いませんので学んでおきましょう。

動画でも詳しく解説しておりますので、記事と合わせてご覧下さい。

目次

1.太っている人が更に太りやすい理由
・予備知識「インスリン抵抗性」とは
・肥大化した脂肪細胞が悪さをする
・正常なサイズの脂肪細胞は味方
2.既に太っている人がすべき事
3.終わりに

1.太っている人が更に太りやすい理由

皆さんも感覚的にご存知でしょうが、既に太っている人は、そこから更に太りやすい状態となっています。

仮に同じエネルギー量を食事から摂取した場合、太っていない人の方が太っている人に比べて体脂肪が増加する可能性は低くなります。

この様なカラダで起こる現象には、確かな仕組みが存在しています。

予備知識「インスリン抵抗性」とは

インスリン抵抗性になると太りやすくなります。

インスリン抵抗性とは、細胞がインスリンに対して適切に反応しない状態を指します。※1

本来であれば、食事から摂取された糖はインスリンに適切に反応したカラダの各細胞(筋肉細胞、脂肪細胞、肝細胞など)が自らの細胞内へ糖を取り込む事によって血糖値が下がります。

しかしながら、インスリンに対する各細胞の反応が鈍くなってしまう事があり、そうなると血糖値はいつまでも下がらず高血糖になってしまったり、インスリンが更に分泌される様になる事で膵臓に負担を掛けたりしてしまいます。

この状態の事を、インスリン抵抗性または、インスリン感受性の低下と言います。

インスリン抵抗性が酷くなると2型糖尿病になってしまう可能性があります。

インスリンには「体脂肪の分解抑制」と「体脂肪の合成促進」の作用があります。※2

インスリン抵抗性になると、血糖値を下げる為に、上記の作用を持ったインスリンが沢山分泌されるようになるので、ますます痩せにくく太りやすい状態になってしまいます。

肥大化した脂肪細胞が悪さをする

脂肪細胞が肥大化すると、インスリン抵抗性を引き起こしたり、食欲が抑制出来なくなってしまう事で更に太りやすい状態へカラダを導いてしまいます。

脂肪細胞の役割は単に中性脂肪をため込むだけではなく、様々な物質を分泌する器官としての役割も持っています。

脂肪細胞から分泌される有名な物質にレプチンがありますが、適量のレプチンが分泌される事で、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、食欲の抑制(食べ過ぎを防ぐ作用)が起こります。

しかし、脂肪細胞が肥大化すると分泌されるレプチンの量が増え、視床下部のレプチン受容体はレプチンに対する感受性が鈍くなり、結果的に食欲を抑制出来なくなってしまいます。

また、アディポネクチンと呼ばれる物質も脂肪細胞から分泌されるのですが、脂肪細胞が肥大化すると分泌量が低下します。※3

アディポネクチンは体脂肪がエネルギーとして燃焼しやすくしてくれる作用を持っている為、分泌量が低下すると、体脂肪が減り難くなってしまいます。

正常なサイズの脂肪細胞は味方

正常なサイズの脂肪細胞であれば問題はなく、むしろ、正常なサイズの脂肪細胞から分泌される物質の量とそのバランスによって、私達のカラダは健康が保たれています。

正常なサイズの脂肪細胞を持つ人とは、太っていない人の事であり、太っていない人が太らない理由のひとつがここにあるのです。

2.既に太っている人がすべき事

要するに、太ってしまっている人が、今以上に太らない様にしたり痩せて行く為には、「インスリンの感受性を良くする事」を行っていけば良いのです。

つまり、運動をしましょうという事です。

運動を行うと、インスリン抵抗性は改善させる事が出来ます。※5

食事のコントロールだけでダイエットを行うのではなく、是非、運動も取り入れる事で効率的に痩せて行けます。

3.終わりに

太る事を恐れずに食事がしたいと思う人は、とにかく一度、ダイエットで肥大化した脂肪細胞を正常サイズに戻してあげて下さい。

そうすると、脂肪細胞はあなたが太らない様にする為に味方となってくれます。

参考文献

※1 厚生労働省e-ヘルスネット「インスリン抵抗性」

※2 ② Intensive insulin therapy 1. Insulinの作用機序に関する最近の知見 – J-Stage

※3 4.脂肪細胞によるインスリン抵抗性の分子機構 – 日本医学会

※4 脂肪細胞とインスリン抵抗性 – 鎌田勝雄教授

※5 運動とインスリン抵抗性 – J-Stage

 

当ジムが目指すのは、ただ痩せるのではなく、美容・体力向上・機能改善といった健康増進が達成された状態へお客様を導くことです。

「いつまでも自分の足で歩きたい」「病院通いではなく楽しいことにお金を掛けたい」「いつまでも美しくありたい」「家族の健康を守りたい」と言うような、”健康増進”を強く望む方にとって、当ジムは最強のサポーターとなることをお約束します。

どうぞお気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングへお越しください。

 

大和 弘明(職業:パーソナルトレーナー)

ガリガリから細マッチョとなり24/7ワークアウトへ入社し1年で独立。
カラダに対する自身の辛い経験をバネに、豊富な知識と競技者ならではの実践的な指導で
特にダイエットしたい女性や筋肉を付けたい男性を指導している。

賞歴:2016年第68回東京都パワーリフティング〔ノーギア〕選手権大会66kg級 優勝

資格:日本タイ古式マッサージ協会プロフェッショナルセラピスト

活動エリア:杉並区(西永福、浜田山、久我山)、新宿、恵比寿

【大和パーソナルジム拠点】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分