運動のモチベーションが上がらず困っている人へ
永福町駅、西永福駅から徒歩数分の位置にあるパーソナルトレーニング専門ジム、大和パーソナルジムを運営しております代表の大和と申します。
ここ東京では日中気温が35°以上の日が続いており、運動が嫌いな人は益々運動から遠ざかってしまっている事でしょう。
今回は、運動をするモチベーションが上がらなくて困っている人が、逆に「運動しなくっちゃ!」という考え方になっていける様に、運動をしないとどうなってしまうのかについて説明していきます。
運動をする事で得られるメリットについては、皆さん良くご存知かと思いますが、逆に、運動をしないと具体的にどんなデメリットがあるのかについて理解出来ていますでしょうか。
運動する・しないはその人の勝手ですので、自由に選ぶべき事であり、自己責任以外の何物でもありません。
しかし、それぞれの道を進んだ先に待ち受けている出来事を知った上で、運動する・しないの判断が出来ているのかが重要ではないかと思います。
と言いますのも、冷静に、運動しない事で起こる事を事前に理解出来たなら、皆漏れなく運動すると思うのです。
「もっと早く知っていたら運動したのに…」という後悔をしない為にも、先ずは、運動しないとどうなるのかを知り、運動しない事で起こり得る出来事を自分が許容出来るのか否かについて答えを出しておくべきです。
動画でも詳しく解説しておりますので、記事と合わせてご覧下さい。
目次
1.運動しないと関節で起こる事
2.運動しないと体の柔軟性で起こる事
3.終わりに
1.運動しないと関節で起こる事
運動せず安静でいる事は、関節の健康状態を悪くする方向に働いてしまう可能性があります。
関節軟骨、膝関節半月板の内側、椎間板の内側といった関節内側の各組織は、血液が循環していない為、関節内を満たしている関節液(滑液とも言う)の循環によって栄養が届けられています。※1、※2
関節液の循環は、関節を動かす事で起きます。
関節を動かさない状態が続いてしまうと、その間は、上記の関節の各組織に栄養が十分に行き届かない事になってしまいます。
栄養が供給されなくなると、その組織は劣化していきますので、関節の変性が起きてしまう可能性があります。
ラットを用いたこちらの研究「Maldonado DC, Silva MC, Neto Sel-R, de Souza MR, de Souza RR. The effects of joint immobilization on articular cartilage of the knee in previously exercised rats. J Anat. 2013 May;222(5):518-25. doi: 10.1111/joa.12036. Epub 2013 Mar 11. PMID: 23480127; PMCID: PMC3633341.」(※3)によると、膝関節を一定期間固定したラットでは軟骨の厚さが有意に減少し、逆に運動させたラットでは軟骨の厚さが増加したと報告されています。
2.運動しないと体の柔軟性で起こる事
運動をしないでいると、関節の周りでコラーゲン繊維が増えて関節可動域が小さくなってしまったり、細胞と細胞の隙間を埋めている物質である細胞外マトリックスの粘り気が強くなる事で、柔軟に体を動かす事が出来なくなってしまう可能性があります。
運動をしないと筋力が低下する事は周知の事実かと思いますが、同様に、運動しないと柔軟性も低下していくという事です。
柔軟性をわかりやすく言うと「関節の可動域の範囲の中で、怪我をせず安全にコントロールして動かせる範囲の広さの事」ですので、柔軟性が低下する事は怪我のリスクを高めます。
ラットを用いたこちらの研究「Sasabe R, Sakamoto J, Goto K, Honda Y, Kataoka H, Nakano J, Origuchi T, Endo D, Koji T, Okita M. Effects of joint immobilization on changes in myofibroblasts and collagen in the rat knee contracture model. J Orthop Res. 2017 Sep;35(9):1998-2006. doi: 10.1002/jor.23498. Epub 2017 Mar 29. PMID: 27918117.」(※4)によると、両膝関節を完全屈曲位で固定したラットでは関節包内でⅠ型コラーゲンが増加したと報告されています。
コラーゲンは皆さんの一般的なイメージとは違い、柔軟性が乏しいという性質がある為、これが関節の周りで増加すると、関節が硬い繊維で包まれた状態となり、可動域が小さくなってしまいます。
こちらの文献「Cowman MK, Schmidt TA, Raghavan P, Stecco A. Viscoelastic Properties of Hyaluronan in Physiological Conditions. F1000Res. 2015 Aug 25;4:622. doi: 10.12688/f1000research.6885.1. PMID: 26594344; PMCID: PMC4648226.」に(※5)よると、体を動かさないでいると細胞外マトリックスに豊富に存在しているヒアルロン酸の濃度が上昇し、組織同士の動きやすさ(滑りやすさ)を低下させる可能性があるとされています。
ヒアルロン酸は粘り気が強いという性質がある為、これが細胞外マトリックスで増加して濃度が上昇すると細胞外マトリックスの領域全体を動きにくくさせてしまうのです。
3.終わりに
ここまでお読みいただけたなら、あなたの中でネガティブパワーが高まっている事でしょう。
「関節の健康状態を悪くしたくない!」「体の柔軟性を低下させたくない!」そう思えたなら、自然と「運動しなくっちゃ!」という考えに至っているのではないでしょうか。
パーソナルトレーニングジムを7年以上運営していますが、心の底から運動が好きという人は全体の1割しかいない印象です。
当ジムで5年近く通い続けているお客様の中にも、運動はそこまで好きじゃないけど、「体を衰えさせたくないから運動している!」「美味しい物を心置きなく食べたいから運動している!」といった理由で運動を継続している方もいらっしゃいます。
それで良いのです。
運動をする事自体に、大いなる意味があるのですから。
参考文献
※2 運動の成り立ちとは何か 理学療法・作業療法のためのBiNI Approach – 文光堂
当ジムが目指すのは、ただ痩せるのではなく、美容・体力向上・機能改善といった健康増進が達成された状態へお客様を導くことです。
「いつまでも自分の足で歩きたい」「病院通いではなく楽しいことにお金を掛けたい」「いつまでも美しくありたい」「家族の健康を守りたい」と言うような、”健康増進”を強く望む方にとって、当ジムは最強のサポーターとなることをお約束します。
どうぞお気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングへお越しください。
大和 弘明(職業:パーソナルトレーナー)
ガリガリから細マッチョとなり24/7ワークアウトへ入社し1年で独立。
カラダに対する自身の辛い経験をバネに、豊富な知識と競技者ならではの実践的な指導で
特にダイエットしたい女性や筋肉を付けたい男性を指導している。
賞歴:2016年第68回東京都パワーリフティング〔ノーギア〕選手権大会66kg級 優勝
資格:日本タイ古式マッサージ協会プロフェッショナルセラピスト
活動エリア:杉並区(西永福、浜田山、久我山)、新宿、恵比寿
【大和パーソナルジム拠点】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分