バストが垂れ下がる仕組み!理解すれば自然とバストアップする

西永福駅、永福町駅から徒歩数分の位置にあるパーソナルトレーニング専門ジム、大和パーソナルジムを運営しております代表の大和と申します。

当ジムは来年で開業8年目に入りますが、一番多く担当させていただいてきた層が40代女性でした。

この頃の年齢になってきますと、バストトップ(乳頭)の位置が下がる事で、胸が垂れ下がった様に見えてしまう事に対して悩まれていらっしゃる女性が多いのではないでしょうか。

事実、当ジムに来られる40代女性の中にも、バストダウンに対して悩みを抱かれている人が多くいらっしゃいます。

本記事では、バストが垂れ下がってしまう仕組みと、逆に垂れ下がってしまったバストが上がる仕組みについて解説します。

動画でも詳しく解説しておりますので、記事と合わせてご覧下さい。

具体的なバストアップの方法論に関しましては、別途解説しようと考えております。

目次

1.バストアップとは
2.バストが垂れ下がる仕組み
 2-1.筋肉が張力を発揮しにくい状態ではバストが下がりやすい
 2-2.乳房周囲の組織が劣化するとバストが下がりやすい
3.バストが上がる仕組み
4.筋トレしたらバストアップしたって良く聞くけど?
5.バストアップしたお客様のビフォーアフター
6.終わりに
参考文献

1.バストアップとは

バストアップという言葉には主に2つの意味が存在し、行う方法も異なりますので意味を混同させない様に先ずは言葉の定義を整理しましょう。

バストアップの言葉の定義 方法
胸の体積を肥大化させる事 ・体脂肪を増加させる
・筋肉を肥大化させる
・豊胸術を行う
乳頭および乳房の位置を上げる事 ・乳房の周囲の軟部組織(皮膚,筋肉,腱,靭帯)を適切な長さにする(=姿勢改善)
・乳房の周囲の軟部組織の弾性力(ゴムに様に元の長さに戻ろうとする力)を上げる

本記事では、「バストアップ=乳頭および乳房の位置を上げる事」と定義して説明していきます。

2.バストが垂れ下がる仕組み

乳頭および乳房が重力に負けて垂れ下がってしまう仕組みを理解する為には、「筋肉には引っ張る力を発揮しやすい長さがある」という事と、「皮膚や筋肉などの柔らかい組織にはゴムの様に元の長さに戻ろうとする力(筋肉の収縮によって発生する力ではなく、組織自体が伸びた状態から元の長さに戻ろうとする力)がある」という2つの事を知っておく必要があります。

この2つの事を理解出来ますと、どの様にしたらバストアップする事が出来るのかが自然と理解出来ます。

2-1.筋肉が張力を発揮しにくい状態ではバストが下がりやすい

筋肉には至適筋節長と呼ばれる、物体を引っ張る力(=張力)を最大限に発揮出来る”ちょうど良い長さ”というものがあります。

筋肉が伸ばされても縮まってもいない自然な長さ(=生体長)の時に、至適筋節長となります。

筋肉の収縮には、規則正しく重なり合う太いミオシンフィラメントと細いアクチンフィラメントという2種類のタンパク質で出来た繊維が関わっており、ミオシンフィラメントがアクチンフィラメントを引き寄せる事で筋肉の収縮が起こります。

ミオシンフィラメントがアクチンフィラメントを引き寄せると説明しましたが、分かりやすくいうと、ミオシンフィラメントからは沢山の手が生えていて、その沢山の手でアクチンフィラメントを掴んで引き寄せているというイメージです。

筋肉が伸ばされても縮まってもいない自然な長さでは、互いの重なり合う範囲が長くなり、ミオシンフィラメントは最も多くの手でアクチンフィラメントを掴み引き寄せる事が出来る為、引っ張る力は最も強くなります。

筋肉が自然な長さよりも伸ばされていくと、互いの重なり合う範囲が短くなり、ミオシンフィラメントがアクチンフィラメントを掴める範囲は減っていき、引っ張る力は弱くなっていきます。

逆に、筋肉が自然な長さよりも縮まって短くなっていくと、フィラメント自体が短く押し潰されていく事になる為、今度は短く押し潰されたフィラメントが元の長さに戻ろうと反発する力(筋肉を長くする方向の力)を発生させてしまいますので、やはりこの場合も引っ張る力は弱くなっていきます。

乳房は大胸筋の上に乗っており、いわば大胸筋は乳房の土台です。

バストが垂れ下がるというのは、地滑りが起きて上の建物ごと滑り落ちてしまっているのと同じ状態と言えます。

大胸筋は鎖骨や胸骨、腕の付け根に付着していますが、巻き型の様になって大胸筋の付着部と付着部が近付いて筋肉の長さが短くなってしまうと、先に説明した仕組みの通り大胸筋の張力は弱くなってしまいます。

すると、大胸筋の張力が重力に負けて上に引っ張る力を出せなくなり、結果的に乳房が垂れ下がってしまうのです(大胸筋以外にも張力が弱まる事で、バストの高さが下がる原因となる筋肉はありますが、わかりやすい大胸筋で説明しています)。

2-2.乳房周囲の組織が弛んだり劣化するとバストが下がりやすい

全ての物体には、弾性という変形した状態から元の形に戻ろうとする性質があり、その程度は物体の種類や物体の劣化度合などによって異なります。

ゴムを思い浮かべていただくと分かりやすいですが、少し伸ばしたゴムAとAより更に伸ばしたゴムBでは、後者Bの方が強い力で元の長さに戻ろうとするのがイメージ出来るかと思います。

劣化したゴムは伸ばしても元の長さに戻ろうと縮む力が弱くなる事もお分かりいただけるでしょう。

この変形した状態から元の形に戻ろうとする力の事を弾性力と言います。

ここで少し混乱しやすいのであえて説明しますと、筋肉が収縮する事によって発生する元の長さに戻ろうとする力は弾性力ではありません。

筋肉に力を入れていない状態で、筋肉という物体自体が元の長さに戻ろうとする力が筋肉の弾性力です。

弾性力は、その物体が弾性を発揮出来ない状態まで弛(たる)んでしまったり、物体自体の質が劣化した状態では弱くなります。

全ての物体が弾性を持っていますので、筋肉だけでなく皮膚、腱、靭帯などにも弾性があります。

バストはこれらの組織の弾性力によって位置を保っている訳です。

皮膚、筋肉、靭帯、腱など全ての状態が、バスト位置の維持に関係しています。

バストが綺麗に上がっている人は、常に乳房周囲の筋肉に力を入れてバストが下がらない様に維持している訳ではなく、乳房周囲の組織の弾性力が強い事で、バストを垂れ下がらそうとする重力に打ち勝っているのです。

3.バストが上がる仕組み

乳房周囲の筋肉の張力が発揮され、尚且つ皮膚、筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の弾性力が上がる事でバストが上がります。

乳房周囲の筋肉が張力を発揮しやすい状態にする為には、筋肉を伸ばされても縮まってもいない自然な長さにすれば良いので、筋肉が付着している骨を正しいニュートラルな位置に持ってくれば良いという事になります。

そして、軟部組織の弾性力を上げる為には、組織自体の質を良くして、それらがピンと張った状態にすれば良いので、タンパク質、ビタミンミネラル、水などの組織の材料を適切に摂取して、それらの材料によって新しい組織が作り変えられる様にカラダの反応を促し、乳房周囲の皮膚や筋肉などの組織をピンと張った状態にすれば良いのです。

つまり、バストアップには姿勢改善と、劣化した組織を若返らせる必要があるという事です。

4.筋トレしたらバストアップしたって良く聞くけど?

ここまでお読みいただいた人であれば、もう理解出来ているはずですが、筋トレでバストアップが起こる理由としては、主に以下の3パターンが考えられます。

パターン1 筋トレによって姿勢改善が起こり乳房周囲の筋肉の張力が発揮されやすくなり、軟部組織の弾性力も上がった為
パターン2 筋トレによって乳房の下にある大胸筋が筋肥大を起こした事で、乳房が持ち上がった為(全く起こらない訳ではないが多くの女性が大胸筋を筋肥大させる負荷で筋トレを行う事は難しく、当ジムでは大胸筋の筋肥大によって”明確に”バストアップした女性はひとりだけです)
パターン3 筋トレと並行してプロテインやマルチビタミンミネラルサプリメント、水の摂取が盛んに行われた事によって新陳代謝が盛んに起こり、乳房周囲の軟部組織の劣化状態が改善された為

5.バストアップしたお客様のビフォーアフター

以下の3名の女性の写真は全て、15分間の姿勢改善エクササイズを実施した前と後の写真ですが、この変化からもお分かりいただける通り、姿勢のバスト位置への影響度は極めて大きいという事です。

40代女性

40代女性

 

30代女性

 

6.終わりに

40代くらいになってきますと、不意に自分の写真を見た時に、自分がイメージしていた自分と実際の自分の姿形とのギャップが大きくなってきます。

したがって、日ごろから自分の姿勢をチェックする様な習慣を付ける事が、そもそもバストを垂れさせない様にする方法です。

例えば、定期的にパーソナルトレーニングジムに通って、姿勢チェックをしてもらうというのも良いでしょう。

垂れ下がってしまったバストを上げる事は可能ですが、垂れ下がっていた期間が長くなってしまいますと、皮膚が元に戻らなくなってしまったりもしますので、やはり、早め早めの改善が必要であるという事と、予防に勝る事はないという事です。

バストのサイズ自体を大きくするには、基本的には女性の場合は筋肉の肥大が起きにくいという特徴がありますので、現実的には豊胸術を行う必要がありますが、サイズが大きいという事よりも形や位置の方が見た目の美しさに強く影響するという事を知っておくと良いのではないでしょうか。

バストが垂れ下がって悩んでいらっしゃる人は、直ぐに姿勢改善と栄養の摂取状態の見直しを行っていきましょう。

参考文献

はじめの一歩のイラスト生化学・分子生物学 牛土社

身体運動学 メジカルビュー社

厚生労働省e-ヘルスネット「たんぱく質」

 

当ジムが目指すのは、ただ痩せるのではなく、美容・体力向上・機能改善といった健康増進が達成された状態へお客様を導くことです。

「いつまでも自分の足で歩きたい」「病院通いではなく楽しいことにお金を掛けたい」「いつまでも美しくありたい」「家族の健康を守りたい」と言うような、”健康増進”を強く望む方にとって、当ジムは最強のサポーターとなることをお約束します。

どうぞお気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングへお越しください。

 

大和 弘明(職業:パーソナルトレーナー)

ガリガリから細マッチョとなり24/7ワークアウトへ入社し1年で独立。
カラダに対する自身の辛い経験をバネに、豊富な知識と競技者ならではの実践的な指導で
特にダイエットしたい女性や筋肉を付けたい男性を指導している。

賞歴:2016年第68回東京都パワーリフティング〔ノーギア〕選手権大会66kg級 優勝

資格:日本タイ古式マッサージ協会プロフェッショナルセラピスト

活動エリア:杉並区(西永福、浜田山、久我山)、新宿、恵比寿

【大和パーソナルジム拠点】
東京都杉並区大宮2-7-4
京王井の頭線 西永福駅から徒歩5分